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ひょっとしたら三年近く 少なくても二年は会っていなかった友人から 十時半が過ぎた頃
電話があった。

彼女は私と同い年なのに 未だに二つの仕事を 分刻みでこなして働いている。
忙しい毎日の中 今日は子宮ガン検診で 思ったより早く検査が終わって時間ができたから
三十分くらい会って話せない? という電話だった。

前回会ったのは 彼女のお母さんが亡くなった と 実家のお嫁さんから緊急連絡が入った日
で 彼女の車で移動している最中だったから もう三年近く会っていないのではないか と思う。

あまり体調がよくなかったが せっかくしばらくぶりに彼女が電話路くれたので
私の家に近い喫茶店で 本当に三十分だけだったが コーヒーを飲みながら お互いに近況を
話して過ごした。

短い時間だったから踏み込んだ話はできなかったが 元気で変わりない様子が伺われて安堵した。

毎日家に夫が居る生活が どれだけ窮屈で自由がきかない生活か 彼女は愚痴る。
夫の性格にもよるだろうが 私にも もう数年したら夫が家に居る生活がやってくる。

自身の体が効かない私だから そうなった時の暮らしの形態も条件も彼女とは違っている
だろうが それでも 他の友人も同じような話をするから 今からしっかり心づもりしなくては
と 改めて思った。

慌ただしく車で帰る彼女に 帰りはリハビリになるからゆっくり歩いて帰るよ と言って別れた。

歩く道々は 金木犀が植わっている施設や家が多いこともあって 家まで帰る間あちこちから
絶えず金木犀の甘い香りが漂って とても気持ちがよかった。

香りを吸い込みながら あゝまた今年もこの香りの時節になったのか……と思いながら歩いた。

心に抱えているものがあるせいか 最近は 久しぶりにお香をたいたりしているが 屋外でも
こうした香りは 淀んだ気持ちを軽くしてくれる。
この時節に咲く橙色の金木犀もまた 香りだけでなく可愛い細工物のような小さな花も 眺めるだけで人の心のざわつきを鎮めてくれる。

人と話すことは それはそれで大切な和みを与えてくれるが 人も自然の中に生かされている
以上 自然が癒しになる。

これまでの人生でも どんなに大変な時も花を育て愛でることから離れられなかった。
花や草木に慰められ癒されて 一時でも心の奥の波立ちを落ち着かせてきた。

金木犀の咲くこの季節 出来るだけ外へ出て 十分に花と香りを楽しみたい。


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心配だけど…ちょっと安堵した

凹むって言ったって……

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