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この春に 夫と東京の娘家族のところへ行った時 上野の国立博物館へ 開催初日の
東寺展を観に行った。

その折にショップで 「太子筆」という 職人が手作りした「世界一小さな本物の筆」
と銘打った筆を見つけ 購入して来た。

なぜその筆が目に止まったかというと ずいぶん以前から書道教室の先生が
毎月の課題をこなすだけでなく 書いたものを暮らしの中で楽しめるように
百人一首を書いてみませんか
と 数人に声をかけてくださり ご自身でその為の準備を始められた。

どのような用紙がいいか どのように書くか など様々に工夫され 書くための筆も
いろいろ試してみられたが なかなか これはいい!と思う筆が見つかっていなかった。

教室へ行くたびに先生から書かれたものを見せていただき 筆探しに苦労している という
話を聞いていなかったら 東寺展のショップで販売していたその筆にも目がいかなかった。

二本入っている箱でも小さなものだし ましてや展示台の隅っこに置いてあったサンプルの筆
も 他のたくさんの商品に埋もれて目立たなくて 実際 私も その側に置いてあった商品が
気になって 手に取って買おうか思案しているうちに目に入っただけだった。

筆といっても 長さは二十センチもなく太さも五ミリくらいで細く しかも全体が黒色で
ましてや筆先はというと 見たことがないくらい小さくて短くてしかも細い。

おそらく 普段筆を持ち慣れていない者が写経するために と開発された筆だろう。

でも キャップ式になっている筆先は 市販されているこの手の物とは違い 本物の毛が
使ってあり一本一本職人が手作りした物だと 東寺から来ている販売員が説明してくれた。

試してみると たしかに小さくて細いが 穂先はしっかりしていてしなやかだったから
これなら先生も気に入ってくださるのでは と思い 二本入りの箱を一つ買って来た。

帰宅後 さっそく先生にその筆を見てもらうと たくさんの筆を試したが これほど
書きやすくて しかも本物の毛で作ってある物は初めてだ 実にいい! と気に入られた。

そして この筆なら書こうとしている目的にピッタリだから何本も欲しい
十箱ほど手に入るよう手配してくれないか と言われた。

それで 息子が七里ガ浜へ行く続きに東京へも行き 上野の博物館や美術館へも行く と
いう時に 買って来てくれるよう頼んだ。
そうすれば 送料分だけでも助かるからだ。

そんな経緯があって購入した筆だったが その後体調が悪くなったために教室へ行けず
先生に届けられずにいた。

それを 一昨日ようやく持って行った。
先生は 嬉しいわ これでまた書く楽しみが増えたわ と言われた。

そこまでではなくても 生徒の私たちも この筆を使って百人一首を書くのだ という
気構えが 少し現実をおびてきた感がある。

百首を書きあげるのに いったい何年の年数がかかるのか 考えると気が遠くなるが
これでまた 新たな生きる目標ができたと 思えば心がはずむ。

書道 教室 先生 仲間 そこから得られた様々な知識や物事・・・その巡り合わせに
この「太子筆」が 今回加わった。

昔 生前母が 百首を竹の葉に見立てて書き一本の軸にした物が 私の手元にある。

書道を始めた時 いつか私もこんなふうに書いて作品にできたら と思った。

つたないながらも休み休みでも ようやくここまで来られた感がある。

いつ始めるかもまだ分かっていない「百人一首を書く」だが 筆が見つかった事で
より現実味を帯びて想えるようになってきた。

嬉しい。
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