FC2ブログ

 娘宅へ 毎日通って来るヘルパーは フィリピン人の女性だ。
  このマンションには たくさんのヘルパーが 出入りしている。
  そして ヘルパー全員が 東南アジア系で なかでもフィリピン人が
断然多い。

  彼女らが 日本で働くにあたっては 就労ビザが必要だ。
  しかも それは 一年限りのもので 日本に もっと居て働きたい時には
それを 毎年 更新しなくてはならない。
  品川のほうの 不便は場所に その役所の 出入国管理所は あるらしい。
  
  就労ビザをとるためには 必ず 身元引受人 が必要になる。
  これがないと 日本での滞在は不可能なのだが これがまた 大変らしい。
  身元引受人になるのにも 厳しい条件がいる。

  娘夫婦が 去年 今回の妊娠にあたって ヘルパーを探し始めたが
なかなか この人 という いい人がいなかった。
毎日頼める人を となると だれでもいい というわけにはいかない。
  それで すでにフィリピンへ帰ってしまっているが とても評判のいい人がいたので
その人を 呼び寄せようとしたが  条件に合わず 呼び寄せられなかった。
  婿ほどの日本滞在期間があって 会社経営者でも 身元引受人 保証人に
なれなかったのだ。

  それほどだから 働く側も 一年毎に 滞在許可を申請し直す際 その
身元引受人になってもらえる人を探すのは とても大変だ。

  そうなると ひっきょう 公人 わけても 外国の大使館などに その身元引受人を
頼むのが 一番楽な方法になってくる。
  ところが 見ず知らずの 自国の人間でない者の 身元引受人には
いくら大使館でも なかなか なってはもらえない。
  ここに 依頼する者と依頼されるほうとの 力関係のようなものが 生じる。
  要は 彼女らの弱みに付け込んで
  身元引受人になってやる。しかし こちらの言うことを聞け となるのだ。
  彼女らは それでも 日本で働くほうが 自国での労働より 収入がいいから
涙をのんで 身元引受人になってもらう。
  その条件とは ただ働き である。

  もちろん そんなひどい大使館は まず 少ないのだろうが
娘宅へ 通ってくる女性も その前通って来ていた女性も 同じアフリカの国の
大使館を 身元引受人にしていた。
  彼女らが 身元引受人にしている国の大使館が 聞けば 実にひどい。

  労働条件などは まったく無視。いつでも 大使やその妻の都合のいい時に
時間など関係なく 呼び出して使う。
  しかも 賃金を払わない。まったくの無給なのだ。
  まるで 奴隷のような 扱いなのだ。

  しかも 後進国だからか 掃除道具すら整っていないから 箒で掃くのだという。
  もちろん 当然のごとく 大使館でなにか催しがある時には 一日中 夜遅くまで
こき使う。
  そんな日は 娘宅へ来られない と 時間ギリギリになって 連絡が入る。
  事前に 解放される時間など わからないからだ。
  

  最初 娘が 彼女らの置かれている立場と実態を知った時 衝撃を受けた。
  それではいかにも彼女らが 可哀相だ。
  そこで 様々な方面へ問い合わせたりして なんとかならないか やってみた。
  外務省などにも 実態を話して 相談したらしい。
  しかし 大使館は 国内といえども 治外法権 の場所。
  大使館内で どのようなことが起こっていても 日本は 手が出せないのだ。
  彼女らを気の毒に思っても なすすべがない。

  これが 日本で働いている彼女らの 実態だ。
  彼女らの多くは既婚者で 子供を 家族に預けてまで 日本で働いている。
  そうせざるを得ない事情が 彼女らにはあるから みすみす ただ働きになっても
他で収入を得ることをしながら 日本に滞在しているのだ。

  経済的に豊かな国に生まれ育った私達には 信じられないような話だ。
  毎日やって来るヘルパーの笑顔の裏に そんな悲しい事実が あった。 
スポンサーサイト



午後には 激しい雷雨

また東京へ

comment iconコメント ( 0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( 0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)