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  我が家には 三本のなつめの木がある。
  なつめは 飛騨に多くある。
  小粒の実が茶色に色づくと 食べごろになる。
  甘酸っぱくてさっぱりしていて ちょっとりんごにも似た味がする。
飛騨生まれの私は このなつめが小さい頃から大の好物だ。
  だから 実家の畑にあるなつめの木のひこばえを持って来て畑に植えた。
  もう 三十年以上も前のことだ。
  この木から出た苗を 七年ほど前 家の南の庭に植えた。
  また 離れた場所にある畑にも植えた。
どの木にも実がなる。
  去年も 枝がたわむほど実をつけた。
天気のいい秋のある日 家の周りの二本の木のなつめを収穫した。
  まだ少し早いが 週末は夫に用事が入っていて 作業ができないから
よく晴れたし今日採ろう と夫が言って 脚立を立てて作業に向かった。
実のついた枝を切って下へ下ろしてから 実を採る。
  枝を切っても翌年にはまた茂って たくさんの実をつけてくれる。
私は この実を生のままカリカリと食べるのが好きだが
飛騨では これを甘辛く煮て食すのが一般的だ。
  煮たなつめは保存がきくから 報恩講の際の料理にも出される。
  甘辛く煮たものは 皮もやわらかくて美味しい。
  今では 飛騨では 缶詰にして土産物店でも売られている。
  値段も かなり高価だ。

  一粒ずつ採った実を 水で洗ってザルにあげた。
  二本から採った実はかなりの量になる。
  このうち 青いものは煮る用にまわす。
  そのうちの何割かは 夫の勤務先のオーナー宅へ。
  高山生まれのオーナーは ご高齢だが かくしゃくとしていらっしゃる。
  故郷のにおいのするなつめが我が家で採れる と知ったオーナーは
毎年この季節 夫が届けるのを楽しみに待っていらっしゃるのだ。

  もう一軒 近所に飛騨出身の方が住んでいらっしゃる。
  そのお宅へも届ける。

  秋の味がするなつめは 色々な人を思い出し 故郷への想いを深くする。
なつめの木が植わっていた辺りの景色や祖父母のこと父母のこと・・・。
  茶色い実を カリカリとかじりながら 幼い頃のあれこれへと 心が飛んで行く。
  

  
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