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 十一月も 残り数日。
 それなのに まだ霜が降りない。

 私が育った高山の冬は 寒い。
 雪が降る前の ほっぺたがヒリヒリするような早朝には 必ず霜が降りていた。

 真っ白な 五センチはあろうかという霜柱が
まだ舗装されていない道にも 周りの田んぼにも畔にも 真っ白に降りていた。

 学校へ行く前 集団登校の出発前 足下の霜柱を踏んでは遊んだ。

 白くて長い霜柱は 靴底で踏むと サクサクと乾いた音を立てた。
 その音を聴きたくて まだ踏まれていない霜柱を探しては 踏んだ。

 陽が照り出すと 日向の霜柱は またたく間に ゆるんで水になり
踏まれた場所には ぬかるみができる。
 すると あれほどきれいだった霜柱は 汚れたものになり
今度は 歩く度に靴底にベッタリと付いて 人には嫌われものになってしまう。

 あの 靴底で踏みしめる霜柱の サクサクと崩れる音と感触が
夫と 霜が降りない と 話していて よみがえってきた。

 ひ弱で覇気のなかった私と一緒に・・・。 
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久しぶりに

霜も降りないのにみぞれが・・・

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