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私は なんでも 一度気にいると なかなか気が変わらない。
美容院もそうだ。
同じ美容師にお世話になって もう 三十年以上になる。


彼女もご主人も おおかたの従業員も 飛騨出身 ということもあって
共通の話題もたくさんある。

今日 その美容院へ行って来た。
今日 彼女と話題にしたのは 漁や猟のこと マタギのことだった。

我が家は 義弟が猟をするようになって 猪や鹿のお肉が手に入るようになった。


私の父は まったくその方面には興味がない人だったが
二人の叔父や夫が 釣りをしたり網をしたりしてきたし 叔父の一人は 中学生のころには
もう 一人前に うさぎや小動物にわなをかけて捕獲したりしていた。
だから 小学生のころ 祖母の家へ行くと 捕獲した動物が 軒下につるされていたりした。
もちろん うさぎのすき焼きなども 食したことがある。

夏場は もっぱら 川で魚とりをしていたし 秋の枯れ葉が落ちる時節には
そのころは まだ許されていた イワナもとってきた。
囲炉裏端に いつも 串にさしたイワナが 遠火にあぶってあった。
その叔父二人は 私を可愛がってくれるし 私も大好きだ。

そんな環境で育った私と 美容師の彼女は とても話が合う。

彼女のお父さんは 体を悪くされる ごくごく最近まで 猟師会の会長をされた
飛騨の山々のことなら 隅から隅まで知っている マタギだった。
遭難者の捜索は お父さんなしではできない と言われたほどだ。

だから 彼女は 周りにはいつも生きた猪やら鹿やら熊がいたり
その毛皮や 製品にする課程の熊の胆がぶら下がっていたりする環境の中で育った。

もちろん 渓流からのめぐみや きのこや山菜も 何がどこへ行けば どのくらいあるのか
知り尽くしてみえるお父さんの生き方を見ながら 生きてきた。

でも彼女は 仕事がらもあって めったに お父さんが生きてこられた仕事について話さない。
人によっては 生き物を捕ることに抵抗のある人もあるし ましてや生々しい話など
お客さんの前では 話題にできないからだ。

でも私は 彼女ほどではなくても 彼女が 熊の胆の小片を水に溶かす時の様子などを
語っても 経験もあるから解るし 猟の話や 山歩きや山のめぐみ全般の話も
よくわかる。

だから 彼女は 気楽に そんなことに関しても 私を相手に話す。
特に 彼女も 年齢を重ねて 父母への思いが深まってきたのだろう。
最近は 以前にも増して お父さんのことを話すようになった。

話には 若かった時には なかなか想い至らなかった 父親への思いがあふれている。
体を悪くされてから あれほど好きだった山へ入れなくなって さぞかし悔しくさみしいことか
と お父さんの心境を思いやる彼女の心が 言外に伝わってくる。

お父さんの話は 聞いていても 一遍のドラマか小説にでもなりそうで 興味深い。
実際 あるテレビ局が 何年もにわたってお父さんを追って
ドキュメンタリーを製作したらしいが 途中で製作者自身が 心臓が悪いことを 誰にも告げずに
お父さんについて山へ入っていて急死されたために お蔵入りになってしまっている という。

私が 叔父たちのことなど想いもせず 夫と一緒になったように 彼女もまた
夫になる人が 父親と気が合って 父親と一緒に猟や漁について行くなど
想いもしなかった という。

縁て おもしろいよね 自分では気づかないところで 伴侶を選んでいたなんて・・・。

今日の美容院は そんな言葉で終わった。
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