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入院中 ひまにあかせて 何冊も本を読んだ。
といっても 私が読むのは いつもいつも いわゆる大衆文学の類の時代物に決まっている。

ベッドで横になって読んだ本の中で 登場する人物が言う

『月は魂の真夜中』

と言う言葉にひっかかった。

月は 魂の真夜中を象徴するもの
でも 暗闇だからといって 恐れたり嘆いたりしてはいけない
暗闇の向こうには ほの白い光を持つ黎明がある

と その人物は言うのだ。

江戸を書く作者の中でも その作者は あまり評価の高いものを書いてはいない。
内容も 面白い とはいえない筋立てで むしろ こんなの買わなきゃよかった と
思える小説が多く 私好みの小説家ではない。

ネットでの購入の場合 本のタイトルと三行くらいの内容紹介だけで判断して買う。

著者が 人気作家だったりすれば 面白さは 折り紙付きで確実なのだが
あまり名の知れない作家のものでも たまに 当たり!と思えるものがあるから
自分の中での 新人見つけ や いつも読み慣れているものから離れて の気持ちで
どれ 読んでみようか と 買ってみる本もある。

この本も そういった本だった。

読み始めたものの面白くなくて ハズレだったなあ と思いながらページを送っていると
この言葉が 目に入った。

よく似たものに 明けない夜はない という言葉もあるが

月は魂の真夜中 という表現や言葉には 今まで出会ったことがなかった。

へえエ〜 こんな(とても失礼なことだが) 本にも 素敵な表現があるわア・・・

しかも 嘆いてはいけない その後には白々とした黎明が来る そう続けている。

長く付き合っている痛みや 手術の激烈な痛みで多少参っていた心に スッと入って
寄り添い 直ぐに在り処を見つけた言葉になった。

私にはくだらない小説だが この言葉だけは 綺羅星のように輝いてみえる。





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『月』にかけて もう一題

病室というところ

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