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私の住んでいる市には 今 密かに静かに 表立たないが 確かに進行している深刻な問題がある。

隣り合う市に ずっと以前から養護施設がある。

その施設が 私の住んでいる市と反対側の市との境の地区に 山を崩して開発された土地に
新しく建物を建て 越して来る・・・

そんな話が私の耳に入ってきたのは 数年も前の 山の開発が始まった頃だった。
日頃 家の中ばかりの私にも伝わったのだから きっと市のほとんどの人の耳に届いていただろう。

そして そのうち 山はどんどん崩されていくのに なんとも気持ちのスッキリしない内容の
噂とも真実とも判断のできない話が聞こえてきた。

でも まだその頃は へえ〜そんなことがねえ〜 くらいの気持ちでしか聞いていなかった。
聞きながら そんなことがあったとしても きっと最後には収まるところに収まるだろうから
という気持ちが強かった。それに そんな話は単なる噂に過ぎないかもしれないし とも
思う気持ちもあって 心に重くは響いていなかった。

今では土地は 山などあったのか という状態になり 開発に着手した当初から
同じ土地に建つ予定になっていた宗教団体の 教会を建てるため基礎工事を始めるべく
囲みがなされ 本格的な建設が始まる事がうかがえるまでになっている。

ところがだ。

噂に過ぎないかも と思っていた事が 実は真実だった。
施設が移転してくることに その地区丸ごとで反対し 署名嘆願書まで提出されているのだ。

教会ならいい しかし養護施設はお断り というのが 地区住民のほとんどの世帯の考えらしい。
そのために 未だ 養護施設は 建設の準備すら始められず 更地のままになっている。

それだけでも そうとう驚いたが 私が一番衝撃を受けたのは
嘆願書の署名には 何人もの元校長や教育委員会の長だった方の名もある ということと
子育て中に親しくお付き合いのあった 有識の方々の名もある ということ 更に驚いたのは
自らも障害児を持ち 30年以上も前から 障害児や障害者の施設建設 授産所の建設 などに
陣頭に立って尽力し それを実現してこられた方も 嘆願書に名を連ねていらっしゃる という
事実にだ。

以前から その方の生き方と功績に感銘し 陰ながら尊敬していた あの方も だというのだ。

本当にショックだ。

人って こんなにも 本音とたてまえが違うものなのか
それが こんなにもむき出しになるものなのか・・・

実際に自分の生活圏に関係するとなると それは困る!と それまで子供達に教え
指導してきたことを かなぐり捨てて 本心のところで 「 反対!」を表に出せる という
ことに 底なしの恐ろしさを感じてしまうのは 私だけだろうか。

だから 施設の建設は 整地が完全に終了しているにもかかわらず 未だ始まらない状況だ。
始まらないのではなく 始められないのだ。

確かに 問題を抱えた児童生徒も 中にはいるかもしれない。
でも 施設で暮らしている子たちが みんな いわゆる 悪い子 ではないだろう。

この事態を 市はどう収めるつもりなのか。
地区から出ている市会議員も 及び腰で この問題に触れないでいる と聞いた。
それほど 地区の意向は強いらしい。

たとえ 地区に強い影響を持つ人が せんを切っての嘆願書であったとしても
署名しなければそれで済むことだろうに それほど 地区のシバリが強くて恐ろしいものだ
ということなのか。



ここには 単に 施設の移転への賛否 ということだけでなく 人の心の底に潜む「差別 」
という 大きな問題が潜んでいるように想う。

人の心の なんと愚かしく哀しいものであることか・・・。

施設の子らの中には このような事態を耳にして
もし移転しても 移転先の学校や地区でいじめられるのではないか
だったら 移りたくない と言い出す子供も出ている と聞いた。

今日 この確かな話を知って 心の底が凍っていくような気持ちになった。

私とて 同じ人間
果たして 彼らと同じ立場や状況下に置かれたら どうなるだろうか。

夫は 確かに学校やクラスは荒れるだろうなあ と 言うのだが・・・。
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季節外れのフキノトウ味噌

賑やかな我が家の庭

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